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軟膏の使い方

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アトピー性皮膚炎の方は、保湿、入浴、痒み対策、食事の工夫など(制限を含む)を行った上で、軟膏を上手に使うことが重要になります。その際の注意点を考えてみました。

軟膏の使い方(ステロイド軟膏以外)

(ステロイド以外の軟膏の効果的な使用法、注意点)

  1. 必ずきれいにして(洗う、拭く)、フィンガーチップ法に従って(特に保湿剤)塗ります。
  2. 軟膏は人差し指一関節分で、両掌の面積に広げて塗ります。(フィンガーチップ法)
  3. 保湿クリームは1日最低2~3回の塗布を基本とします。刺激物(よだれ、食べ物など)が付いたときは洗い流して再塗布します。
  4. 非ステロイド性軟膏は一部のアクネ用湿疹に1日2~3回の塗布とします。直射日光は避ける必要があります。
  5. 非ステロイド性軟膏は年長児では接触性皮膚炎の原因となることもあり、ほぼ使用していません。
  6. 何れも湿疹やアレルギー疾患を抑える能力は低いですが、ステロイド軟膏の減量効果が望まれます。
  7. 免疫抑制剤軟膏はアトピー性皮膚炎の顔面紅班型などで著効を示しますが、十分な理解を必要としますのでご相談ください。

ステロイド軟膏の種類

湿疹の程度(皮膚のどこまで深く障害されたか)により必要となるステロイド軟膏のレベルが変わります。また年齢や湿疹部位も考慮されます。
塗り方は共通でフィンガーチップ法に従います。
弱い:テラコートリル、ネオメドロールEEなど
中等度:ロコイド、アルメタ、キンダーベート
強い:リンデロンV、ボアラ、リドメックス
かなり強い:マイザー、ネリゾナ、トプシム
最も強い:デルモベート、ダイアコート
最も強いステロイドは中・高校生以上で、特別な場合でのみ使用します。

ステロイド軟膏、JAK阻害阻害剤、ジファミトール等の使い方

(ステロイド軟膏の効果的な使用法、注意点)

  1. 必ずきれいにして(洗う、拭く)人差し指第一関節までを両手掌の面積に広げるように塗ります。
  2. 必要時は1日2回塗布し、改善すれば回数、間隔をあけていきます。
  3. かゆみの強い6ヶ月以上の乳児はJAK阻害剤も使用します。
  4. ステロイド減量、きれいな皮膚維持目指して3か月以上の方ジファミトール軟膏も使用します。
  5. より効果を出すために、保湿軟膏などをその上から重層することがあります。(順番はご相談ください)
  6. 直射日光など、強い太陽光に晒さないように注意してください。
  7. 真菌(カビ)や細菌、ウイルス感染との合併に注意が要ります。
  8. 効きが悪いときは早めに相談ください。